ひよぷら日記

ひよっこプランナーが日々思ったことをつらつらと。自分の備忘録として。 メディアとかマーケティングとか広告とか。

コンテンツはないです。

このあいだある有名ブランドの社長が、ある場で
面白いことを言っていたのだ。
(念のため:ブランドって、広告用語のブランドです。)

はっきりと、そのブランドにはコンテンツはないと言っていたのだ。

そりゃそうだな、とも思ったんだけれど、
一方で、なるほど、と思った。
ブランドの「中身があまりない」ほうが、どうも売れるようだ。

ブランドの中身があんまりない、というと失礼だが、
直訳したら「中身」ですよね。(他の意もあるケド)

そういう意味じゃないよーと誤解されるかもしれないので、ちゃんと書くと、
「ブランドにコンテンツはない」イコール、
「商品のUSPだけでは差別化できず
ブランド人格なども強烈でない」ブランドです、
と言ったも同じですよね。


たとえばウィンドウズとマック、を考えてみると、
マックはものすごい人格がはっきりしてる。
まあ、ジョブスの影響強すぎだけど。(笑)

一方でウィンドウズはよくわからない。
ビルのキャラはなんとなくわかるけど、あまり結びついていない。

さて、シェアは誰もが知るところですよね。

これはいろいろなところに見られるパターンで、
カフカの「異邦人」でこれを最初に知った感じもするし
アイドルの栄枯盛衰をみて知った感じもする。

つまり、あまりはっきりしていないほうが、”もてる”。

どうでしょうか?
好きなアイドルのことはもっと知りたいと思う内が一番楽しかったり。
癖のあるところを見たとたん、好感度が落ちたりしませんか?

もちろん何にもないのではダメなようです。
ある程度、黄金の法則のような普遍のなにかが必要なようです。

文学で言えば、時代風俗描写に偏るものや、
あまりに狭いテーマに絞ったものは
それだけ読者を狭めるようです。

あくまで普遍的なテーマで、解釈を読者にある程度ゆだねるもの、
それこそが、ロングベストセラーの共通点のように思います。

さてブランドの話に戻ると、
USPで差別化できたり、個性的なブランド人格があるものは
それだけでコミュニケーションのやり方ははっきりするし、
ちゃんと伝われば売れたりファンがつくでしょうけど、
天井がすぐに来るのではないか。

逆にUSPで差別化できなかったりあいまいなブランド人格であるほど、
コミュニケーションでいくらでも差がでる可能性が高い。
難しいけどやりがいがある。

そしてその方法のひとつは、個性をはっきり持っている、
外のコンテンツをバシバシ使いたおすことだ。
自分でなく他にやらせて、欲しいイメージだけ自分とオーバーレイさせる。

実際に件の社長の話を伺っていると、
彼らは外からのコンテンツとのコラボレーションによって
消費者とのコミュニケーションを補うやり方を
採用しているということがわかって面白かった。

大きいシェアの商品ほどあいまいで、
少ないシェアの商品ほど個性がはっきりしているのはナルホドですね。

なぜルイヴィトンは村上隆とコラボしたか?などという問いは
ある意味、聞くまでもないことなのでしょう。

(余談ですが、そういう問いを特集にたてた雑誌がありました。
あれはあえて、聞くのが雑誌の使命というか、センスなのだと思います。)
  1. 2008/05/08(木) 23:44:53|
  2. コミュニケーションって|
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